夢二配色の謎を解く

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昭和ロマンを代表する、はかなく物悲しい夢二の絵は、今も私たちの心を捉え続けています。夢二の描く美人は節目がちで悲しい表情なのになぜか明るく、前向きな気持ちにさせます。その秘密は夢二の色使いにあります。

<問題1> 本物の黒船屋はどれでしょう




<答え> 4番です

ポイントは緑色の帯です。緑色は、黄色や橙色の反対色効果があり開放感を表します。緑色がない1、2番は、開放感がありません。

ところで、3番の絵は、パッと目を引く緑色が襟足にあり、注目は顔や首に向かいます。しかし、4番は緑色が帯にあり、女性のゆったりした腰の線が強調され、官能性を暗示しています。夢二は、色使いの妙によって見る人が気づかぬうちに思いがけないメッセージを届けています。






<問題2> 下の8枚のうち本物の夢二配色はどれでしょう





<答え> 7番です

夢二の配色の特徴は明るいトーンと開放的な色相型にあります。明るいトーンは5、6、7、8番の4点です。この中で開放的になる、反対色を生かした配色は(7)の絵だけです。

明るいトーンは、文字通り見る人の気持ちを明るくします。かげりのない、明朗で爽やかな明日を暗示します。 一方、反対色や離れた色を組み合わせると開放的な気持ちになります。(7)は赤色と黄色に反対色の青色を加えたので開放感が大きくなりました。

こうして、表情は哀愁を帯びているのに、色使いは明るく開放的な気持ちを表すことで、不思議な魅力を表しています。これが夢二の色使いの秘密です。




解説時の様子