共感言語は市場調査の新手法

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市場調査の新手法。本音がはっきりと見える

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デザインが客観的な技術になり、予想外の力が見えてきた

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言葉によるイメージ調査は本音が表れない

言語調査は共感言語の結果と正反対
言葉を通じた市場調査は「本音が見えない」とされています。今回、言葉表現と視覚表現の2種を同時に併用してみた結果、言葉による調査は予想外のずれがでることが分かりました。言葉を用いた調査は、準備が楽なので頼りがちですが、弊害のほうが大きい。

デザインの方向性調査に言葉は使えない
言葉を用いた調査では実用性(U)と開放性(C)が強く表れ、精神性(S)は極端に弱く表れ、現実に求められているイメージと反対になります。実際の視覚表現(デザイン)では、例えば、板チョコやビールなどは精神性(S)テイストが最重要で、上質な高級感や伝統感を感じさせる落ち着きが欠けると、ユーザーから支持されません。しかし、言葉を通してイメージを尋ねると、Sテイストは不要との結論になりました。言語調査の結果は使えません。


原因は視覚と言語の媒体特性から生まれる
視覚表現は直感的で感性に訴えかけ、言葉は客観的で理性に訴える性質があります。言葉を通してイメージを問うと、感情、情緒(S)を重視する気持ちが抑えられ、実用性と開放性が強く意識されます。一方、デザインのサンプル(視覚)から好き嫌いで選択すると、理性のフィルターがかからず、ストレートに共感のわくテイストが表れます。ユーザーの本音を探るにはデザインサンプルで調べることが基本です。

応用(1)デザインでは本音テイストを表し、コピーでは実用性で説得する
視覚と言語は別の層になって私たちの共感を捉えているようです。CMやパッケージの表現では、デザインでは情緒性(S)を強調し、コピーでは健康に効果があるなどの実用性(U)を訴えるように、両メディアを使い分けることが有効かもしれません。

応用(2)微妙なイメージのニュアンスを読み取る
言葉による調査は大きな方向が誤っていますが、準備や集計、分析が楽で、テイスト差が細かく表れます。視覚調査では大きな方向が分かり、言語調査では微妙なニュアンスが読み取れます。


調査方法
●言葉で表したイメージ
35種の商品、業態について、17グループのイメージ語を示し、各商品にふさわしい言葉を選択してもらいました。被験者は70名で(1)若い男性、(2)若い女性、(3)中年以上の男性、(4)中年以上の女性の4群に分けて集計しました。
17のイメージ語群のうち、UCS5系列に属する言葉11群を抜粋し、5系列別にその比重を数量化しました。

U  ・役立つ 堅実 ・理智 冷静 クリア
C  ・気軽 自由 ・元気 積極的
Cs ・穏やか 落ち着いた ・優しい 上品
S  ・高級 格調 ・豪華 威厳のある 幻想 ドラマチック
Su ・スタイリッシュ ・都会的 洗練

●視覚言語から抽出したイメージ
市販されているパッケージや広告、チラシの中から、最も支持されている商品を選出し、これを共感言語の色相型とレイアウト型のスケールに当てはめて、最も支持されているイメージを抽出しました。